損益分岐点と利益目標

2009年10月01日

損益分岐点を求めるためには、「限界利益」
と「固定費」を算定する必要があります。

限界利益とは、売上高から、仕入など
「売上に伴って発生するコスト」を差引いた
利益です。

 売上高-変動費=限界利益

「売上に伴って発生するコスト」が変動費と
なるのです。

変動費に対して、「固定費」とは、売上の
増減に関わらず発生するコストで、家賃や
人件費などが主なものです。

損益分岐点を求めるために、変動費に区分
されたコスト以外を固定費とします。

損益分岐点は、上記の「限界利益」と「固定費」
が同じ金額になる状態です。

ようするに、固定費をカバーするだけの限界利益
があれば、損益トントンとなるのです。

企業が利益目標を立てる際、損益分岐点を把握
した上で、「限界利益」をどれだけにするか、「固定費」
をどうやって削減するかという観点で検討します。

「限界利益」は、売上高を上げるか、もしくは、変動費
を削減して限界利益率を上げるかという観点で
検討することになるでしょう。

では、具体的に業種別に、簡便な「変動費」
と「固定費」の分け方を説明します。


「卸売業・小売業の場合」

1.損益計算書の「売上原価」を変動費とします。
  又は、人件費の中に、営業社員の歩合給が
  あれば、変動費に加えます。

2.上記以外の費用をすべて、固定費とします。

3.雑収入は固定費から差引きます。


「製造業の場合」

1.製造原価報告書の「材料費」と「外注費」を
  変動費とします。

2.上記以外の費用をすべて固定費とします。

3.雑収入は固定費から差引きます。


このようにして、まず、すべての費用を「変動費」と
「固定費」に区分し、損益分岐点を把握した上で

「限界利益」から「固定費」を差引いた最終利益を
どうするのか、限界利益をどうやって上げていくのか

固定費をどうやって削減していくのか、固定費は
増やしてでも、新たな収益源を創っていくのか

というような損益計画を立て、販売戦略など具体的な
対策に入っていくことになるでしょう。


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