格付けを上げる

2009年10月13日

銀行からの評価である「格付け」は
企業が融資を受けるに当たって
大変、重要です。

銀行は、融資している企業からの
決算書を受け取ったさいには、必ず
「格付け」をしています。

そして、その「格付け」は、次の決算書が
提出されるまでの間、原則として変わりません。

銀行は、「格付け」によって、向こう1年間の
その企業に対する融資方針を決めているのです。

これは、企業にとっては、年に1回きりのチャンス
というとらえ方もできます。

決算書を提出するタイミングが、向こう1年間の
融資取引を有利にするかどうかの重要な
チャンスなのです。

逆に言えば、このタイミングを逃すと、「格付け」を
変えることは困難なので、チャンスは有効に使う
べきでしょう。

では、どのようにチャンスを活かせば良いのでしょう。

決算書自体の数字は、会計のルールに従って
作成されますから、内容自体を大幅に変えることは
できません。

それをやると、粉飾決算ということになってしまいます。

しかし、ここでは書きませんが、ルールの範囲内で
できることもあります。

また、決算書の数字が確定する前に出来ることが
あります。

例えば、あまりにも節税を意識しすぎた決算書は
業績の良くない数字になってしまいます。

また、財務の知識があれば、自己資本比率などの
重要な指標を高めるような資金調達方法も
選択できます。

そして、「格付け」を高くするためには、なるべく
多くの情報を銀行の担当者に提示しておく
べきです。

決算書に加えて、添付資料も渡すようにするのです。

例えば節税保険が決算書に計上されていれば
その金額の分かるものを添付する。

今期の経営計画書を作成して添付する。

新規顧客からの受注が確定したというような事実が
あれば、その資料を添付する。

自社が属する業界の明るい将来情報があれば
その情報資料を添付する。

これらのことを積極的に行うべきです。

チャンスは1年に1回しかありません。


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Posted by 坂本勇治 at 07:36│Comments(0)格付け
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