損益計算書の価値を高める

2009年11月02日

損益計算書は、当然のことながら、利益が
多いほど、良い損益計算書ということになります。

しかし、損益計算書の「利益」には、いくつかの
種類があります。

「売上総利益」「営業利益」「経常利益」

「税引前当期純利益」「当期純利益」

上記の5つの「利益」があります。

では、金融機関などが企業の評価や格付けを
するさいに、上記5つのうち、どの利益が重要視
されるのでしょう。

また、損益計算書の最終的な利益である
「当期純利益」が同じであれば、評価は同じ
なのでしょうか。

実は、損益計算書の上の方(売上高に近い方)の
利益が大きいほど、評価が良くなります。

コンピューター診断においても同様なのです。

最終的な「当期純利益」が同じであってもです。

ですから、企業は、決算書作成の際には、次のような
観点から、もう一度すべての科目を見直してみては
どうでしょうか。

・営業外収益の中に売上高に該当するものがないか

・販売費・一般管理費の中に営業外費用もしくは
 特別損失に該当するものはないか

・売上原価の中に特別損失に該当するものはないか

・法人税等に該当するものを租税公課で処理して
 いないか

1年に1回の決算書です。少しでも価値の高いもの
にするべきです。

上記のような科目の見直しにより、「営業利益」などが
変動しても、税金は変わらないのですから。


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