決算資金の借入

2009年09月14日

決算資金とはどのようなものが
あるのでしょう。

・税金の納付資金

・決算賞与資金

・配当資金

おおむね、上記の資金が決算資金です。

運転資金の融資を受ける場合の
資金使途として決算資金は、融資申し込み
の理由になります。

1年に1回発生するこれらの決算資金は
これを、手持ちの現預金から拠出すると

一時的に、資金が減少し、仕入資金などの
資金繰りに影響を及ぼす可能性があるため

融資を受けることにより、資金繰りに余裕を
持たせておくことが決算資金借入の目的です。

このような決算資金の借入は、半年~1年の
短期の返済期間で融資を受けることが理想的です。

決算資金を、3年も5年もかけて返済するということは
理論的につじつまが合わないことになるからです。

上記に掲げた決算資金の内容を吟味してみて
ください。

「納税資金」は、そもそも利益が出ているから
法人税などの税金がかかるわけです。

また、消費税は、売上代金を回収すれば
納税資金が確保できるはずです。

ですから「納税資金」は利益や売上が返済原資
となりますから、売上代金の回収が相当長期間に
ならない限り、返済原資が確保できるわけです。

したがって、このような「納税資金」を長期の借入
で返済するということは、売上代金の回収が

滞っているか、粉飾決算等により、実質は赤字の
穴埋め資金ではないかという考え方になって
くるのです。

「決算賞与」や「配当」についても、長期返済の
借入が必要となるほどに、賞与や配当を出すという
こと自体に問題があります。

「決算資金」の理論的な考え方は前述のとおり
ですが、実際は、このような「決算資金」でも
長期の融資で対応する場合があります。

それは、考え方の根底に経営支援という要素が
あります。

保証協会融資はその代表的なものです。

長期返済により、なるべく企業の資金繰りに
負担を掛けないようにして、企業の経営を
軌道に乗せるという意図があるのです。

ただ、現実は、保全さえできれば、銀行は
融資目標等の目的を達成するために
長期融資を行うということもありますが


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