旧国金融資を攻略する

2009年08月19日

旧国金(日本政策金融公庫 国民生活事業)
は、旧中小公庫と統合されましたが
融資業務は、従前通り、別々に行われています。

旧国金は、中小企業にとっては、長期の固定金利
での借入ができる大変、頼もしい金融機関です。

特に、長期の運転資金が比較的業績が悪くても
借入できるところが良いところです。

旧国金は、政府系金融機関であり、中小企業を
支援することが目的であることがその理由です。

しかし、旧国金も、なんでもかんでも貸してくれる
というものではありません。

初めての取引であれば警戒しますし
創業資金の場合には、一定の基準等を
クリアする必要があります。

創業資金のポイントは、
・自己資金があること、もしくは担保が提供
 できること
・業界での経験があること
・無担保であれば、良い保証人を付けれること
・良質な事業計画があること 等です。

第3者保証人をつけない場合は上乗せ金利を
払えば良いとは言われますが、創業資金の

融資に関して、業界経験が浅く、自己資金も
なく、担保もない場合は、やはり、第3者保証人
の有無・質もポイントとなるでしょう。

ただ、そのウエイトは高くなく、その他のポイント
の方が重要です。

すでに事業を行っている企業に関しては
決算書の内容や資金使途、返済原資が

重要なことは銀行等と同様ですが、旧国金の場合
取引実績が大変、ポイントとなります。

これは、ある意味、審査の作業を効率化する
意味もあるでしょう。

物理的に、旧国金は、1店舗に対する
融資申込の数が大変多いからです。

取引実績は、以前に完済していれば
ベストですが、現状過去の借入を返済中でも

6割程度、返済が進んでいれば、テーブルに
乗ります。逆に、返済が4割程度しか進んで
いなければ、テーブルに乗らないかもしれません。

ただし、現在は、セーフティ貸付として借換え融資も
積極的に行っていますので、返済が充分進んで

いなくても、新規の融資を含めて1本化することで
対応してくれる可能性があります。

取引実績は、完済後、数年間経過すると
新規とみられる場合もあるので

完済後、間を空けないタイミングで融資を
受けておけば、比較的スムーズに融資を
受けることができるでしょう。

旧国金は、前述のとおり、長期の運転資金を
融資してくれる、困った時の出し手に

なってくれるので、付き合っておく価値は
あります。

勘違いされても困りますが、旧国金は
取引実績があれば、多少、業績が悪化
していても、比較的融資してくれる
金融機関なのです。


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