保証協会融資を攻略する

2009年08月18日

中小企業の融資で最もポピュラーな
保証協会融資ですが

当然のことながら、保証協会の
承諾がないと保証協会融資は
受けられません。

保証協会の担当者は、何を
判断基準とするのでしょうか。

ちなみに、地域の各保証協会によって
違いはあるようですが、香川県では
同じ企業に対して同じ担当者です。

保証協会の担当者は、原則的には
企業を訪問したり、経営者と直接話したり

ということはしませんから、企業と
申込金融機関から提出された資料を
審査の中心とします。

資料の中でも一番重要なのは決算書
であることは言うまでもありません。

決算書の内容が良ければ問題ない
ですが、自信がない場合は、添付資料を
用意することをお勧めします。

添付資料とは、向こう3年程度の損益計画
と資金繰り計画表です。

そして、それを裏付ける経営計画書も
あれば良いですね。

次に、資金使途が重要です。ようするに
借りたお金を何に使うのかということです。

保証協会は基本的に、中小企業の支援・育成が
目的です。

したがって、中小企業の経営を良くするための
資金であることがポイントです。

ですから、当然のことですが、株や投信などへの
投資資金などはNGですね。

運転資金の申込であれば、例えば、納税資金
として申し込むよりも、仕入資金や賞与資金、諸経費
の申込の方が良いことになります。

それから、その次に参考にするのが申込金融機関
からの資料と意見ですね。

保証協会の担当者と話すことができるのは
金融機関の担当者です。

ですから、企業と申込金融機関との関係も
重要なポイントです。

基本的に保証協会融資は、メインバンクからの
申込の方が有利と言えます。

メインバンクが一番その企業のことを
理解していると考えられるからです。

ですから、ある意味メインバンクとの関係
が悪い場合には、保証協会融資も受けにくい

ということがありますから、メインバンクに
偏りすぎると危険な面はあります。

それは、ともかく、メインバンクに限らず
保証協会は、申込金融機関からの資料を

大変、参考にしますから、積極的な金融機関
の担当者から、保証協会融資を申し込む
ことが有利になるでしょう。

金融機関が保証協会に提出する資料に
「信用保証依頼書」というものがあります。

これには、次のような企業の状況や金融機関
の意見を記載する欄があります。

・経営者の事業経験、業界知識
・事業の将来性
・経営者の計数観念
・商業、サービス業であれば立地条件
・製造業であれば取引先状況
・今期中の売掛金の焦げ付き
・最近の業況、返済能力、経営者の人物
 取組方針等

このように、決算書だけでは判断できない
事柄については、金融機関の判断に
委ねるというしくみがあります。

ですから、企業は、決算書では説明できない
自社の優位性や、経営者自身の経験・知識

技術などを金融機関担当者に理解して
もらっておくことが重要なポイントとなります。


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