自社の格付を知る

2009年07月23日

3月決算の会社は、5月末には決算書が
できあがり、借入のある企業は銀行に
提出していることでしょう。

銀行は、企業から決算書を受け取ると
その数値を入力するなどして「格付け」を
行います。

この「格付け」のランクが、企業に対する
銀行の融資姿勢に大きく影響します。

その影響は、次の決算書が上がるまでの間
基本的に続きます。

企業は、自社が銀行にどのように「格付け」
されているのか知っておくことは、大変意義ある
ことです。

ぜひ、銀行員に聞いてください。

「格付け」には、金融庁から指導されている
「債務者区分」というものがあります。

「債務者区分」は、どの銀行・信用金庫等も
融資している企業には行っています。

「債務者区分」のランクは、良い順番に
次のとおりです。

正常先、その他要注意先、要管理先
破綻懸念先、実質破綻先、破綻先

上記のうち、「要管理先」以下は、いわゆる
「不良債権」に分類されます。

「破綻懸念先」以下は、まず、新規融資の
対象にはなりません。

「要管理先」についても、新規融資は困難
ですが、手形割引などは可能かも
知れません。

ただ、金利は高くなってきます。

逆に、「その他要注意先」以上であれば
新規融資の可能性があります。

「正常先」なら問題ないですが、「その他要注意先」
に格付けされているのであれば、定期的に

月次試算表を提出するなどして、業績の回復状況
を示していけば、融資を受ける可能性も
高くなるでしょう。


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Posted by 坂本勇治 at 07:05│Comments(0)格付け
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