借入金の金利

2009年06月23日

社長さんから、借入金の金利はどういうふうに
決まるのと聞かれることがあります。

一言で言ってしまえば、「会社の内容と金融市場の
状況で決まります。」ということになります。

しかし、それでは話が続かないし、「そんなことは
分かっている」ということになりますから

中小企業の借入金利について説明します。

金融機関ごとに分けて考える必要があります。

「日本政策金融公庫(国民事業)」はすべてが
国の制度融資ですから、制度ごとの金利に
なります。

企業の内容は関係ありません。

国の政策に合った制度が適用できれば比較的
低い金利になります。

また、一部を除けば、すべて固定金利です。

第3者保証人を付けるか付けないかによって
上乗せ金利がかかることもあります。

次に銀行・信用金庫です。

これは保証協会融資かそうでないかに分ける
ことができます。

保証協会融資のうち、県や市の制度融資は
制度ごとに金利は一定で、かつ、固定金利です。

県や市の制度以外は、おおむね、金融機関が
設定した金利、企業の内容に対応した金利と
なります。基本的に変動金利です。

保証協会に支払う「保証料」は上記のいずれで
あっても、企業の内容によって保証料率が決まります。

内容が良ければ、保証料も安くなるということです。

保証協会でない融資については、銀行等の
判断で金利が決定されます。

その基準の1つとなるのが、短プラ(短期プライムレート)
と言われるものです。

短プラは、各BKのHPで調べることもできますし
銀行員に聞けば、てっとり早いでしょう。

不動産担保なしの融資ですと、短プラ以下の
金利になることは困難でしょう。

しかし、企業の業績が良好で、競争原理を働かせれば
それも可能です。

いろんな要素が関連して金利が検討されます。

それを知っておくことは、金利交渉を有利にします。

その要素は、「担保」、「他BKの動向(競争原理)」

「取引実績」、「会社の業績」、「市場金利」

「会社と社長個人の預金状況」、「取引先(優良であるか)」

「決算書の内容」、「企業の将来性」、「業界の将来性」

「企業の信用取引の状況」などです。

ようするに、その会社に、今後たくさん貸したいとBKが
思えば、金利も安くなるということです。



Posted by 坂本勇治 at 07:20│Comments(0)金利
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